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PEUGEOT 205 GTI

今日は私が昔乗っていた車のご紹介。

先日大学時代の友達から電話があって、なんか急に懐かしくなって、
昔の写真を引っ張りだして見ました。
その中に、これからご紹介する車の写真が混ざっていました。

「懐かしい...」

今から15年ほど前になります。

PEUGEOT 205 GTI
PEUGEOT 205 GTI_e0165756_22524621.jpg


当時は今ほど外車が一般的ではなく、外車イコール左ハンドルというものでした。
値段も高く、国産の同じ排気量に比べると1.5倍から2倍はした時代の車です。

この車は、全日本ラリーに出場するために改造された車両で、
ナンバーこそついていますが、レース仕様です。

・内張り一部なし
・2座登録
・リアロールゲージ
・足回り強化
・ワンオフのウェヅスポーツアルミホイール
・軽量フライホイール
・エアコンレス
・パワステレス
・オーディオレス
・スタンド21の4点ハーネス

と上げだしたらキリがありませんが...
なぜこんな車両を手に入れることが出来たか?

当時私の兄がプジョーディーラーで働いており、そのつてで払い下げのこの車を紹介してもらいました。
手に入れたときは、エンジンがブローしており、まずはエンジンのOHから。
これらの作業も兄の友達のメカニックにお願いして格安でやってもらいました。
エンジン周辺も一通りOH、ボンネットも新品に。
幸い、ミッション、足回りは問題なかったのでそのままでいくことに。

PEUGEOT 205 GTI_e0165756_2394972.jpg
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ハンドルを初めて握ったのは、手に入れてから3ヶ月近く後のことでした。
「うれしい」とか「楽しい」とかそんな感想は一つも思い浮かばず、
「怖えー」「死ぬー」「マジかよ」と言ったものばかりが頭の中を駆け巡りました。

まずは左ハンドルの重ステ、マニュアルミッション。
今まで国産しか運転したことの無かった私にとっては大変なこと。
右手でマニュアルミッションを動かさなければならず、
なおかつ重ステなのでハンドルを切るときは両手必須。
左ハンドルなので車幅感覚は教習車状態。
その上、エンジンはものすごくレスポンスがよく、なおかつ軽量フライホイールなので、
エンジン回転数は安定せず。
ちょっとでもアクセルワーク、クラッチワークをミスしようものならエンストしてしまうし。
走りだしても、ちょっとアクセルを踏めば、鉄砲玉のように飛び出していくし。
足回りはガッチガチで脳みそがシェイクされる感じ。
コーナリングはまさにゴーカート状態。

「とんでもないものを手に入れてしまった...」

しかし、ある程度乗りこなせるようになってくると、これが不思議なもので、
実に楽しい車になってきたのです。

・車の挙動
・ハンドリングのくせ
・タイヤの限界点
・クラッチのタイミングとくせ
・エンジンのパワーバンドとレスポンス
・ブレーキング...

本物のレース車両と言うのは乗り手を選ぶのだとつくづく思い知らされました。

夜の箱根にはよく行きました。
ジムカーナにも挑戦しました。
冬はスタッドレスに履き替えてスノーボードにも行きました。
フレンチブルーミーティングにも...

楽しい車ではあったのですが、やはり日常の足とするにはかなり辛いものがありました。
長距離はさすがに疲れましたね。
夏場はエアコンがありませんから、窓全開と団扇に手ぬぐい。
車が車だけに、車の状態は常に気にしておかなければならず、
「音」「におい」には敏感になりましたね。

それから数年後、わけあって手放すことになりましたが、
別れの日はセンチメンタルに(涙)

PEUGEOT 205 GTI_e0165756_23313846.jpg


今まで何台も車は乗り継いできましたが、一番思い出深い車です。
私の青春の思いでが、いっぱい詰まった車です。

またいつか、こういった「トンガッタ」車に乗りたいですね。
この時使っていたスタンド21の4点ハーネスだけは今でも大事に持っています。
by cw-f | 2009-07-03 00:12 | 趣味

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